第3章 -副業を始め、どん底を迎えた時代-

販売員として働きながら2016年に僕は副業として「FX」を始めました。

FXといえば株取引同様、難しくてしかも資金が無いといけないというイメージ。
そう感じながらも教えていただける方を探しその方から教わりながら10万円という少額からスタートしました。

始めて3ヶ月は毎日4時間。休みの日は1番長い日で15時間パソコンに向かっていました。

FXや株にはチャートという値動きをリアルタイムで表示するものがあり、時間があればそれを見る。

もちろん、本業に支障が無いように隙間の時間も使いながら勉強しました。

 

2ヶ月経過したあたりから月間での利益を出せるようになり、30万円前後の利益をあげれるようになっていました。

そこから3年間は月間で負けたことはなく、常に30万円以上は利益を出し続けていくことが出来ました。

メンタル面も鍛えられ、本業にもいい影響が出ていました。

 

接客するときの入り方や、「売らないといけない」というプレッシャーも感じることなく商品をおススメする。
月間の売り上げも安定してきて、本業も副業も順調でした。

 

2019年1月。

僕は精神的にも経済的にも一瞬でどん底に落ちました。

 

FXや株など歴史的な大暴落が突然起きるケースがあり、分かりやすい例でいうと2020年。
今まさに流行しているコロナウイルスによる株や為替の暴落。そして原油価格の暴落。
これはニュースでも取り上げられていたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

その大暴落が2019年1月に起こりました。

僕は年越し前から価格が上がると思って購入をしており、年末忙しかった事もあり、そのまま持ち越してしまいました。

例年、年明け後の相場の動きは弱い傾向が多いので気楽な感じで僕も年越し。

年明け最初の取引が開始して、数十分後に携帯にメールが届いていました。

メールを見ると僕が取引するために使っていた証券会社からでした。

「追加証拠金が発生していますので、下記金額をお振込みください。」

 

は?

 

その時の最初の感情はそれだけです。
何が起きたかもまだ分かっていませんでした。

追加証拠金とは、取引の際の保証金を維持する水準が一定水準を下回ると起こるのですが、僕の場合はすでに水準を下回りすぎて購入していたモノも強制的に決済されていました。

取引口座を確認すると年末に購入するときに見た残高は無く、「¥0」の表示。

頭が真っ白になり、数分固まっていました。
そして、メールを改めて確認して追加証拠金がいくら発生しているのか確認しました。

 

「¥6,813,031」

 

これまで上げた利益が吹っ飛んだ瞬間です。というかマイナス。
得た利益を手元に残してはいましたが、それでも全然足りませんでした。

約490万足りなかった。

借金して返さないといけない。
こういう時、証券会社は当然のように連絡してきます。

僕は、2,3日放心状態で「どうしよう」という状態。
必死に動き回って490万準備して証券会社に支払いました。

 

借金生活が始まった瞬間です。

 

この間12日。
今でもはっきりと覚えています。
去年の話なので。

 

僕は、FXをここで引退しました。

 

始める前から、急な変動で負けることはあると知っていましたが、「しっかり勉強してやれば、関係ないだろ」と思っていました。

そんなことなく、それは僕に降りかかってきました。

今思えば、少し稼げていることに慢心していた。
そこに横槍を入れられた感じですが、それでも受け止めるまでは時間がかかりました。

 

本業の販売員の給料だけで返済は出来るわけがなく、2019年の1月末から僕は深夜に2つのバイトを掛けもち、3つの仕事をしながら返済する日々が始まりました。

当然ストレスもたまり、毎日の睡眠時間は2時間くらい。
体も疲労がたまり、耳鳴りや耳鳴りからするめまいがひどくなっていきました。死ぬことも当然考えたこともあります。

 

今、このプロフィールを書いている中で「よく今生きてるな」と感じます。

 

返済するために過労する日々を1年。
新しく行動を起こす気力もなく、疲れて怠惰に過ごし腐った日々を送っていました。

 

最終章へつづく